マフラー

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マフラーを編んだ。

帰省した折に母からもらった、伯母の「編み針セット」に触発された。
もうずいぶん前に、これも伯母からもらった毛糸もある。

編み物をするのは30数年ぶり。うまくできたためしがないので苦手だった。
かぎ針で編み始めたがなんとなくピンとこない。
ほどこうとしたらモヘアの長い毛足がからんで進退窮まった。
そもそも、初心者がモヘアって生意気である。

棒針でやり直す。
はて。どう始めるんだったっけ。
そうだ、こういう時のために動画があるはず、と検索したら、あった。
作り目からゆっくり教えてくれる。これはいい。
ガーター編みにする。
ガタガタ編み、といったほうがいい腕前だが、慣れてくるとすいすい行く。
はたと気づいた。毛糸の玉は2つ。これじゃ長さが足りないんじゃない?

半分ほど編んだのだが。えいやっとほどく。
今度はかぎ針のときと違ってするするほどけてほっとする。
巾を少し狭くして編みなおす。行き当たりバッタリである。
2回やり直したので、手が慣れて少し編み目も揃ってきた。
揃ってなくても色の混ざった毛糸だからほとんどわからない。
この毛糸、イタリア製である。
よい素材は腕のなさをカバーしてくれるんだなあ。
仕上げの糸始末の仕方も動画を見る。
動画ってすばらしい。私にもできたじゃないか。


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完成!嬉しい!
若干、短めだが、雰囲気は作りたかったイメージ通りにできた。
何より、とても楽しかった。
伯母から母、そして私へとたどり着いた材料や道具を生かして
かたちとなったことが嬉しい。


               *


かぎ針で編んだ部分はほどくのはあきらめて、ちっちゃなクマの服にした。


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# by kotoko_s | 2017-12-05 07:50 | 作る | Comments(12)
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今朝のわたし地方はこんな感じ。
朝7時半ごろです。
まだ轍が見えていますが、やがてこの道も通れなくなります。

お昼頃から太陽が顔を出したので、いてもたってもいられず散歩に出る。


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お馴染みの栗の古木には
まだ葉がたくさん残っていました。
これが全部落ちると
枝先にいくつもウスタビガの緑色の繭が見つかります。


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椎茸のホダ木。
何枚も写真を撮りましたが、いずれも暗いのです。
これからの季節は晴れているようでも光が足りない。

でも、青空が見えればそれだけで幸せ。

雪に反射する光は思いのほか強くて
わたしはもうシミだらけですが、それでもずんずん歩きます。
明るいって素晴らしい。

面の皮は決して薄くはないのですが
軟弱な肌がどうしても荒れてしまい、半ばあきらめていました。
それがファンデーションを塗るのをやめ、クレンジングをやめたら
自分で言うのもナンですが、いつのまにかきれいになっておりました。
これまでは季節の変わり目の皮膚科通いは年中行事だったのです。
もうステロイド剤ともおさらば。
バンザイ!

アトピー体質でもともとお化粧なんてほとんどしなかったのが
シミが増えたのはそのせいとか美容部員に言われ
あれこれ塗った、あれがいけなかったのにちがいない。
今はお出かけでも日焼け止めの下地クリームに粉をぱたぱたするだけ。
肌の調子は格段によくなりました。

シミはあんまり隠れやしませんが、いいじゃないか。
肌理が整ってかえって明るくなったような気がします。

いよいよ重く暗く長ーい冬の到来です。
今冬こそ、身もこころも軽く明るくいきたい。
やめてみてもいいことが、まだまだあるかもしれません。





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# by kotoko_s | 2017-11-26 14:26 | Comments(18)

体を使う

この時期は天気予報を見ながら畑優先である。
今年も秋仕舞いの一大イベント、大根の収穫をした。
お百姓の仕事は中腰じゃないと務まらない。
ああ私には到底務まらない。
「腰痛ベルト」をぎっちり装着して、いざ。


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トーチャンが抜いて、私が葉を切り落とす。
この葉っぱ、昔は干して刻み、少ないコメに混ぜて「カテマンマ」にした。
今はほとんどの葉っぱを畑に返す。


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畑は家のすぐ上にあり、一輪車に積んでトーチャンがおろしてくる。
庭先の「ミジャ(水場)」で私が洗う。
今はいいゴム手袋があるから全然冷たくない。

ちょっと軽いのは、切ってみるとたいてい真ん中に穴が空いている。
いいところだけ切って、これは漬物用。
よいものが100本あった。来年の春まで食べつなぐ。


嫁いできたころは、山の畑でつくっていた。
車に積んで往復したが。
その昔は義母と義父が背負って家まで歩いて運んでいた。



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白菜は、朝露の乾いた午後に収穫する。112個。年々少なくなっている。


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今日はガラス窓に「雪囲い」(冬囲いとも)をする。
降り積もった雪と屋根から落ちる雪で、一階部分はほぼ埋まってしまうから
雪の重みでガラスが割れないようにカバーする。
今は透明なプラスチック板だが、昔は「オオダリ」といって
丈高いカヤを編んで覆いにした。
そのためのカヤ刈り場が山にあって
刈ったカヤに自分の体が埋まるほど背負って何度も往復した。


            *


えーと。実は腰痛の話を書こうと思っていたのですが。
昔のひとのまことに体を痛めつける過酷な労働を思い浮べていたら
なんだかしゅんとしてしまったので、今回はここまでにいたします。

91歳のバア。よく働いてきたね。
すごいね。





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# by kotoko_s | 2017-11-13 04:21 | ある日 | Comments(18)

根っこ

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頬がひやっとして寒い朝。
こんな日はきれいに晴れる。
バアの指令のもと、トーチャンと来年のレタスの苗を植えた。
ゴム長の足の裏が冷たい。
2列で88本。こんなにどうするんでしょう。


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終って、バアはとっておいた苗を親戚に届けに行った。
トーチャンに花壇を耕してもらい、私はチューリップの球根を植える。
今年は半分も咲かなかった。
モグラが掘ったトンネルをネズミが通りながら球根を食べたらしい。
来年はネズミが球根を嫌いになってくれますように。

落ち葉を掃いたり、古い鉢植を整理したりしていると
だんだん背中が暖かくなってくる。
秋の日差しのなんてやわらかなことだろう。


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彼女がこの世にいるかぎり(もう九十歳に近いはずだ)、私はまだヨーロッパに自分の根(ルーツ)をもっている気がする。根、それも主根を。手元の辞書によれば、主根とは「植物の主要な根。通常、側根よりも頑強で、茎からまっすぐ下に伸びる」とある。この根は幼年期の根であると同時に、幼児期の言語の根であり、幼児期に暮らした土地の根でもあると思う。そして私にとっての根はベルギーであり、ポーリーンなのだ。(『70歳の日記』メイ・サートン、みすず書房、2016)


ポーリーンとは、「もう90歳近いはず」と書かれている大切な友人のこと。
メイ・サートンはアメリカ人だが、ベルギーに生まれ、4歳のときに両親とアメリカへ亡命したのだ。


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どんなに長くこの地で暮らしても、私の根(ルーツ)は別にある。
普段そんなことを意識して生活しているわけではないが
時折、「ここではない、どこか」へ行きたくなり
「ここにはない、なにか」が欲しくなる。
それは多分、いいも悪いもない、それが私というものなのだろうから。

でも、もしここに来ることがなかったとしたら。
ずっと住み慣れた都会にいたとしたら。
私の中に太く頑丈な根っこはついに育たず
網の目のように混乱した細い根ばかりで
いつ倒れてもおかしくはなかったろう。

私の遠くにあるはずの「主根」は。
ここで育てられてきたんだろうと思う。



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# by kotoko_s | 2017-11-06 11:13 | ある日 | Comments(14)

四年ぶりの裂き織


新しい機で初めての布を織りました。

秋の野山のイメージ。

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室内ではこれ以上は色が出ないのが残念。
もうちょっとはっきりした色合いです。



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先日、山で見つけたススキ。
使ったのは穂ではなく、茎でした。
赤や紫が入って珍しかったので、裂き布の間に入れてみた。
いずれは褪める色でしょうけれど。


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わが家のぼろさ加減がわかってしまいますが
撮影できる場所がここしかありませんでした。
日本家屋は壁が少ないのが残念です。
左の藍色の布は、4年前に織った裂き織。


実は、大きなものを作るつもりが
糸の計算を間違えたので仕方なく予定変更したのです。
これが正解でした。
タテ糸は在庫を減らすために使った太めの麻糸。
すべるのでタテ糸向きではないことがわかりました。
この機の性格もすこしわかりました。
新しい機はこれまでのものよりさらに軽くて小ぶり。心もとない感じです。
この機に合った織りを考えようと思います。

お世辞にも素晴らしいとはいえない出来となりましたが。
それでもなかなかに可愛らしい。
織っていて楽しかったことが何よりの収穫です。





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# by kotoko_s | 2017-11-03 15:08 | 作る | Comments(14)

奥会津に暮らす


by haru
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