守られて

c0323384_13030629.jpg


昨年の今頃はとうに大雪に埋れていたが
今冬はいつまでも根雪にならず穏やかな暮れだった。
それでも今年もあと2日と押し詰まってくれば、雪はやはり降るのだ。
また、長い冬が始まった。
いよいよ年取りの支度である。
餅米4升弱を研いで水に浸けておく。
昨日から水に浸けていた棒鱈は一日かけて煮上がった。
エゴという海藻を晴れ間を見ては雪の上で晒す。
花豆と青豆もそれぞれ水に浸しておく。
今日のミッションはそれぐらい。明日は餅を搗いたり、豆を煮たり。
トーチャンが買物に行ってくれた。
と、帰ってきた。ありがとう、雪の中を大きなダンボール抱えて、と見たら
あぅっタコの刺身は年取りの晩に食べるのになんで買ってきちゃったの!
「だってメモにあったから」って、ぬかった。

早くお正月が過ぎてくれればいいのにと、ここだけの話だが
本当はなんにもしないで温泉にでも行きたい。
と、実家の母がここ何年も言っている。同感。
でも、たとえ十分ではなくとも一応の決め事をやってしまうと
それはそれでどことなくすっきりするものだ。


一年の終わりに何かけじめのつくようなことを書いてみたいと思ったが
うまくまとまりそうもない。
今年も守られた。ふりかえってみると、ただ、そのひと言になる。
遠く近くの家族も、自分自身も、守られた。
何があったにせよ、大事に至らず生きている。
それが当たり前ではないことを、今年はいつも以上に考えさせられた。

すべては変わっていく、ひとつとして同じところに留まってはいない。
世界もそうだし、自分や身近な人たちも。
周囲の変化についていこうとして頑張る自分と、頑張れない自分とがいる。
たとえば、老いた人に合わせていくことは得意だと思っていたのに
その鼻をぺしゃんとへし折られるような出来事が起こったり。
長い時間をかけお互いに築いたと思っていた信頼が
実はこちらの片思いだったと知ったり。
そういう「相手の変化」「時と場合による変化」というものに
私はとても弱いんだということにも気づかされた。

子どものころから、「永遠」に憧れた。
変わっていってしまうもの、消えてしまうこと、そういう儚さが恐ろしかった。
よい変化なら受け入れられても、そうでない場合には。
自分自身の成長を願えば、変わっていくことはむしろ喜びである。
今になってようやく、変わることへの恐れが如何に自分自身を
そして周りの人を窮屈なところに閉じ込めていたか、わかったような気がしている。

それからもうひとつ、手垢のついた言い方ではあるが
もっと自分を大切にしようと思う。
人は誰かの期待に応えるために生きているわけではない。
期待に応えられなくてもいいのだ。


何やら意味不明な独り言になってしまいましたが。
これをもって2015年の締め括りといたします。
新しい年、私も新しくなりたいと願います、ガラッとは無理ですので、すこしは。

お訪ねくださった方々、ありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。




[PR]
Commented by むま at 2015-12-29 15:22 x
今年は私にとって人生の大きな転機となった年でした。その中でハルさんのブログに出逢えて良かったな~と思っています。
Commented at 2015-12-29 15:25
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kotoko_s at 2015-12-29 15:37
☆むまさん
そうおっしゃっていただけて嬉しいです。
おいでくださってありがとうございました。
よいお年をお迎えくださいね。
Commented by kotoko_s at 2015-12-29 15:41
☆鍵コメさん
こちらこそ、いつもおいでくださってありがとうございました。
心臓は毛が生えていることを思い出したらしく、元気になりました(笑)
道が凍って歩くのが怖いですね。
こちらこそ、新しい年もどうぞよろしくお願いします。
まだそちらへはお邪魔させていただきますね。
Commented at 2015-12-30 10:24 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saheizi-inokori at 2015-12-30 11:30
この年になってようやく同じようなことを考えられるようになってきました。
手遅れでも気が付かないより良かったと思っています。
寒い奥会津の正月、ちょっと覗いてみたいような気もします。
ご家族おそろいで健やかにお過ごしくださいますように。
Commented by kotoko_s at 2015-12-30 20:43
☆鍵コメさん
はじめまして、おいでくださっていたのですね、コメントありがとうございます。
そうですか、茨木のり子もメイ・サートンも。嬉しいです。
『別冊』のほうへもおいでくださってありがとうございます。
山歩路通信は今はあまり更新しておりませんが、私にとっては最初のブログなので愛着があります。おいでくださって嬉しい限りです。

不器用でなかなか思うように記事が書けないのですが、これもありのままの自分でしょうがないよね、と思うこのごろです。
新しい年もどうぞよろしくお願いいたします。
鍵コメさまもどうぞよいお年をお迎えください。
Commented by kotoko_s at 2015-12-30 21:03
☆佐平次さん
今年はこれまでにない速さで一年が過ぎ去ったという感覚です。
どういうわけなんでしょうか。
一病息災ということの意味も年末になってようやく身に沁みました。
今冬は今のところ雪も浅く、寒さも例年ほどではありません。
食べものが傷むからと、台所に暖房を入れないのは当然の義母の時代が去って、昨年からヒーターを入れました。こんなに楽なことはありません。昔の人の忍耐は並大抵なものではないですね。
心身ともに老いの加速している義母を中心に、無事にお正月を迎えられることに感謝しております。
今年もありがとうございました。佐平次さんご家族もどうぞよいお年をお迎えください。
Commented by fusk-en25 at 2015-12-31 07:22
残すところ今年も丸1日になりました。
同年代の友人たちは揃って
「一年は早いねえ」が合言葉になり。
私も「今年も何をしていたのだろう」と思ったりはしながら。
それがkotoko_sの言われる大過なくの時間だろうと。。。

来る年もより良い年でありますように。。
Commented by kotoko_s at 2015-12-31 11:08
☆fuskさん
今は午前11時過ぎ。我が家ではまもなくお昼です。
朝は寒かったのですが、青空になり気温も上がってきました。
こんなお天気は会津の冬では本当に珍しいので、嬉しくなって午前中は張り切って動きました。
一尾買ってきた鮭を切り身にして、伝統料理のこくしょう(こづゆ)をこしらえて。

子どもの頃を思い出すと、小学校時代なんて永遠に続くんじゃないかと思うほど長かった。
大人になるとどうして一年があっという間なのでしょうね。
私も「今年は何をしていたのだろう」と思ったりしますが、その時々で選んだものがきっと最良だったんだと思うことにいたします^^

いつもおいでくださってありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。
名前
URL
削除用パスワード
by kotoko_s | 2015-12-29 14:50 | ある日 | Comments(10)

奥会津に暮らす


by haru
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31