あなたがいる

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先日、群馬に行ってきた。
ツアーでおまかせコースだったが、時間に余裕があったので
富弘美術館に行った。
旅の最後がここでよかった。

画集などで何度も目にしている作品もあったが
初めて見るものも多かった。
その中のひとつ。

「どんな時にも
神さまに愛されている
そう思っている

手を伸ばせば届くところ
呼べば聞こえるところ
眠れない夜は枕の中に
あなたがいる」

描かれている花は春蘭だ。


小学校を卒業するとき
担任の佐々木則夫先生からもらった色紙に、この花が描かれていた。
美術と国語の先生なんだよ、と誰かに聞いたが
なるほど、絵と作文の宿題が多かった。
握りこぶしばかり描いていると
「たまには足も描いてみなさいよ」と言われたこととか
卒業式のあとで生徒一人ひとりに色紙を手渡しながら怖い顔をしていたこととか
いろんな場面が浮かんで、しばしぼうっとしてしまった。
女の子は、春蘭。男の子には竹の絵だった。墨一色で。
なにか言葉が書かれていたかどうか思い出せない。
色紙はどこかへいってしまったので確かめることもできない。
あれを今、見たい、と思うときには、たいていのものが消えてしまっている。
佐々木先生だって、ご健在かどうかわからない。


教会の日曜学校で
「あなたも、○○ちゃんも、○○クンも、みんな、おんなじように
神さまに愛されてるんだよ」
と教えられた。
いじめっこの○○ちゃん、○○クンと
なんでおんなじなの、と思ったものだが。


わたしは正しい、と思い込んでいるとき
あなたの存在を忘れている。

ということを思い出させてくれた。
星野富弘さん、ありがとう。







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Commented by saheizi-inokori at 2015-06-27 06:39
私も10年ほど前に見て涙しました。その感動が甦ります。それにしても愚かなりし我が心。
Commented by kotoko_s at 2015-06-27 09:51
☆佐平次さん
群馬は富弘さんの故郷なのですね。一度訪ねてみたいと思っていました。
お母さんのことを書かれたものの中から1枚、ぺんぺんぐさの絵葉書を買いました。

「神様がたった一度だけ
この腕を動かして下さるとしたら
母の肩をたたかせてもらおう

風に揺れるぺんぺん草の
実を見ていたら
そんな日が本当に
来るような気がした」

それからひまわりの絵に

「風で折れた
ひまわりを
妻に頼んで
花瓶に生けてもらった
それが今日 私がした
いちばん大きな仕事だった」


弱った気持の真っ只中、富弘さんの絵と言葉に会えたことに感謝しています。
Commented by saheizi-inokori at 2015-06-27 22:36
そうそう、お母さんの肩をたたく詩、泣けました。
今また、、。
Commented by kotoko_s at 2015-06-28 13:18
☆佐平次さん
そうなんです、私もこの詩には・・・。
動けなくなってからとそれ以前では、お母さまへの気持に変化があるのですね。
富弘さんの素直な言葉に打たれました。
Commented by mahorou at 2015-06-28 19:18
ハルさん、こんばんは。
私もこの詩泣けます。。。
美術館ぜひ行ってみたいです。
本当に星野富弘さんの詩画に心が洗われる思いです。
Commented by sakura-saku-tiru at 2015-06-28 19:30
わたしは正しいと思い込んでいるとき、
いろいろ、綺麗なものが見えなくなっているのかもしれませんね。

見たいと思ったときには消えている、綺麗なものを見逃さないように、心を柔らかにして生きていきたいものです。
Commented by kotoko_s at 2015-06-28 23:44
☆まほさん
こんばんは。
作品ではないのですが、お母さんについて書かれた少し長い文章もありました。
富弘さんのことでは動転して何もできなかった、そういうお母さんでよかった、というような内容で、やっぱり胸つかれる気持で繰り返し読みました。

美術館のあるところは、飾り気のない町という印象でした。
ぜひ、いらしてくださいね。
Commented by kotoko_s at 2015-06-28 23:56
☆sakura-saku-tiruさん
「わたしは正しい、間違ってない」感覚から自由になれないときってすごく苦しいものだと、よーく知っております^^でも、何度でもそこにはまっちゃうんですよ。
私も、いろんなことをありのままに受け容れられるような柔らかな心、きれいなものが見える目を育てたいです。
それと、ゆるすこころ、というものになりたいです。
Commented by sakura-saku-tiru at 2015-06-29 19:08
ゆるすこころ

私がいま、最も手にいれたい物です。
Commented by kotoko_s at 2015-06-29 23:00
☆sakura-saku-tiruさん
多分、祈りに近いのでしょうね、赦すということは。
苦しいことはきっと聞き届けられる。と信じたいです。
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by kotoko_s | 2015-06-26 22:20 | ある日 | Comments(10)

奥会津に暮らす


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