子どもと

新しい日々がはじまった。
放課後の子どもたちと過ごしている。
もちろん、よその子どもたちだ。

時間がくると、歩いて数分の小学校まで子どもたちを迎えに行く。
胸よりすこし下につけた名札を読んで
「カンタンな名前だねえ」と笑った子。
初日はひと言も話さなかったのに
2日目はさかんにわたしを呼んだ子。
おなかが痛いというので心配になって
大丈夫?大丈夫?と繰り返すわたしに
「あのさー もうわかったから ヘンなひと」と言った子。

子どもって!

興味をもってくれるかな、と手製のダンボール織を持っていった。
ダンボールを切って糸を巻いておいた。
古い布も細く裂いてある。
このひもみたいな布を割り箸にはさんでね
こうやって上、下、上、下ってくぐらせていくの

やりたい! やる!

こんな小さな子にできるかな、と思ったけれど
夢中になってあっという間に織り上げてしまった。
おとなみたいにためらいがない。
前進あるのみだ。

「おかあさんはねえ
きいろがすきなんだよ
きいろ、ないの?」

「これはおかあさんにあげるの
こんどはおとうさんのつくる」

「おかあさん、まだこないといいな」

子どもって!

ランドセルにたいせつにしまった
世界でたったひとつの
あなたのはじめての織りもの作品。

おかあさん、びっくりしたかな。
喜んでくれたかな。
使ってくれているかな。


小さな公民館の小さな図書コーナー。
子どもたちと過ごすその場所には
「夢」という名前がついている。
大きくなったわたしの
ひそかな夢を叶えてくれて
ありがとう。

いつか、こんなふうに
子どもたちと遊びたかったのです。

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Commented at 2014-06-15 09:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kotoko_s at 2014-06-15 14:34
☆鍵コメさん
そうでしたか。鍵コメさんならきっと素晴らしい時間を子どもたちと過ごされることでしょうね。
私もこれまでは介護や高齢の家族のことがあって、決まった時間に家を離れて仕事することはできませんでした。夫が退職した今、ちょうどチャンスが巡ってきて。
少人数とはいえ、小さな子どもたちの安全を見守るのはなかなか大変なことですね。家に帰るとグッタリですよ^^;
おかあさんって、すごい存在ですねえ!

小さな織物、どの子も自分用ではなく、家族へのプレゼントだったことに感動してしまいました。
子どもって!

簡単な名前……ウフフ ありがとうございます、でも、たしかに、ねえ^^
Commented at 2014-06-18 05:18
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kotoko_s at 2014-06-18 12:28
☆鍵コメさん 
おいでくださってありがとうございます^^

うふふ 楽しいのでつい、子どもに夢中になりすぎ^^;
一応、図書コーナーの管理も仕事のうちなんですが。
そのお子さんの読み方、すてきですねえ。
ほかにも女の子らしい読み方がありますよね。
私のはそのまんまというのが珍しいので、かえって聞かれたりして。それでおしまいか、とか(笑)

子どもって、こちらが言ったことを忘れないですね。
「今度やろうね」って言ったじゃん!とか。いい加減なこと言えない^^;
そういえば私もそういう子どもだったなあ、としみじみ思い出しました。
がんばりま~す、ありがと~^^
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by kotoko_s | 2014-06-15 00:05 | ある日 | Comments(4)

奥会津に暮らす


by haru
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