宇宙のパーフェクトなしくみ

先日、図書館に行った。
返却が目的で、次は何を借りたいという具体的な希望はない。が、返却をすませて向き直ったとたん、バンッと目に飛びこんできた一冊の本があった。
その朝訪問したブログでタイトルだけ紹介されていた、とても懐かしい本。
ユーモラスな挿絵を何度も眺めて楽しんだ記憶が蘇り、頬がゆるんだ。
その本がここにある。私を待っていてくれたみたい。

その「園芸家の一年」(カレル・チャペック)を持って、なんとなく奥へと足が向く。
いい随筆が読みたいな。
「石井桃子・高峰秀子」
最近、それぞれ別のところで記事を読んだばかり。お二人一緒で一冊とは。

窓辺のソファでちょっと休もう。2冊を抱えて明るいほうへ歩くと「心理」の棚が。
得意な世界だけど、まあ今日はいいや。と思いながら通り過ぎようとしたら、黒々として鮮やかな「越智啓子」という字がグーッと迫り出してくる。
ふらふらと近寄って手にとっていたのが、『夢実現プロセス』だった。


夢実現のプロセス ~宇宙のパーフェクトなしくみ~

越智 啓子/大和書房

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著者の越智啓子さんは精神科医だ。
知っている人には「あのカニ踊り!」「あの派手なドレス!」「あの『すべてはうまくいっている!』の先生でしょう」とおなじみ。
私はその名前を、病気のときお世話になっている年上の女性から聞いた。
気分が変わるかもよ、と渡された越智先生の本(これとは別の本)を抱え、一人の部屋にとぼとぼと戻ってはきたものの、なんだかもう、この明るさにはついていけない、私にはムリ、とろくに読みもせずに返してしまった。

それがいま、長い長い時間を経て再びこの手の中にある不思議。

『夢は語ることで、より実現が早くなります』
『イメージできることは、機が熟すと、実現化するようになっているのです』
『夢実現に必要なキーパーソン、ベストパーソンとは、必ずベストタイミングに会えるようになっている』
『夢を語ることで、その人の本質が明らかになるのです』
                                   (「夢実現プロセス」)

夢はひとに言うと叶わない、というようなことも聞くし、うっかり話して実現しなかったら恥ずかしいじゃないですか。
でも越智さんは「おおいに語りましょう」というのだ。
心からそれを応援してくれる人に。
語ることで「自分と相手の潜在意識、大脳、身体の三つの部分に、しっかりとイメージが刷り込まれるから」だそうだ。

「実現するようになっている」「会えるようになっている」―なっている、というのだ、そのように。
本のサブタイトルの「宇宙のパーフェクトなしくみ」が、「そうなっている」。

『あらゆることが必然で起きています。そのときには意味がわからなくても、あとから理由がわかるようになっているのです』 (「夢実現プロセス」)


年を重ねてくると、このことが胸に落ちる。
あのときの苦しみは、これがわかるために必要なことだったんだな、と。
この本は、夢を叶えるためにはどうしたらいいかということが書いてあるのだが、夢なんてない、と感じるときにこそ大きな助けとなってくれると思う。
過去や未来に飛んでしまいがちな心を、今ここに呼び戻すことが、夢に近づくもっとも近道なんだと教えてくれる。

「宇宙エネルギー」「第三の目」「念力」など、日常では使わない言葉が出てくるが、なるほど、私たちがよく言う「偶然」や「直感」とはそういうことだったのか。
「スピリチュアル」と聞くと、霊視とか超常現象などを連想して胡散臭いものと誤解しやすい。
「魂」と書けばなおのこと、翻訳の困難な外国語のようにも感じる。
でも、人の心の奥深くに眠るものが宇宙と呼応し、魂としてすべて肯定されていることを精神科医が説くのは当然のことのように思う。むしろ、そこに触れない精神科医なんて。

思いがけず会った人や出来事、すっかり忘れたはずなのに鮮やかに蘇る情景、長いときをかけて再び出会う本。
すべて、大きなはからいのうちにあった。
そう感じるとおなかの底のほうが温かくなる。
今ここに在る自分自身へも、「ありがとう」と伝えたくなる。

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Commented by lotosblume at 2014-05-23 21:52 x
生きることはスピリチュアルジャーニー。その長い道のりのどこにいるのか、どんな速度で歩いているのか、カバンの中には何が入っているのか、みんな違っていますけど、その人なりにスピリチュアルの道を探求しています。みんな違っていて、そこが面白いです。
せっかくの旅ですから、いろいろ見て、たくさん気が付いて、美しい景色を楽しんで、そして本来の自分と繋がる、そのチャンスがあればいいのですけどね。

楽しく読みましたよ~
お忙しそうですが、読書なさって素敵ですね。
野うさぎのページもこれからお邪魔しますね。
Commented by kotoko_s at 2014-05-24 10:36
☆ lotosblume さん
お越しくださってありがとうございます。

>せっかくの旅ですから、いろいろ見て、たくさん気が付いて、美しい景色を楽しんで、そして本来の自分と繋がる、そのチャンスがあればいいのですけどね。

そうですね。不安になるとつい周りをキョロキョロ気にして、さらに不安を募らせるということがありますが、せっかくの旅、出会うものすべてに感謝して自分の旅を楽しめたら素敵だなあと思います。

lotosblume さんにこの記事をお読みいただけて嬉しいです^^
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by kotoko_s | 2014-05-16 14:00 | 読む | Comments(2)

奥会津に暮らす


by haru
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