襤褸を縫う

「ボロのボロ隠し」を作り始めた。
ボロ―襤褸は尊いと思っている。しかも、私の手元にあるのは家族の歴史を背負ったボロである。

以前、炬燵掛けにするつもりで初めて作ってみた。小さい布を手縫いでつないでいく。なかなか手間のかかるもので、仕上がる前に春になってしまった。炬燵に掛けられるほどの大きさではないが、雑多なものを詰め込んであるカラーボックスの前に垂らしてみると、これがなんと、素晴らしい。自画自賛しつつ、それを眺めるたびに嬉しくなってしまう。
だから「ボロで作ったボロ隠し」というわけだ。

このボロ、ほとんどが古い会津木綿である。どこの織元で織られたものかわからないが、今では見られなくなった柄も多い。この様々な縞模様に、藍や臙脂、山吹色などの無地をところどころ入れてパッチワークする。今度こそ、炬燵掛けの大きさにまでつないでみたいと思う。

型紙に沿って布を裁ち、並べる。ここはこの縞、隣りは無地の藍、上にはこれ、と色柄を合わせる時間が楽しい。2枚を縫い合わせ、それを二組作ってつなげ、そこにまた足して。少しずつ大きくなっていく。ちくちくちくちく。大小様々な四角を11枚つないで、一辺が30センチの『基本』がひと組できた。今日の仕事はここまで。

使うのが作品のために買ってきた布ではなく、縁あって家族となったひとたちの着古された布の端切れであることが、私にはもっとも意味あることだ。
ちくちくちくちく。こころ安らぐ。
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by kotoko_s | 2014-01-12 15:53 | 作る | Comments(0)

奥会津に暮らす


by haru
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