青空

朝はこの冬一番の冷え込み。こういう日は晴れる。
洗濯をする。冬物はかさばるので2回。窓の外に干した。
パソコンでいろいろとやりたいことがあったが、障子の向こうが明るくなってきたので外に出た。冬の光はつかのまなので、急いでつかまえなくては。
出てみると、まぶしいのに光が弱い。カメラを向けるとよくわかる。撮りたい風景がいくつもあるが、見たままが写らない。
車庫の前は長靴3分の2ほどの積雪。下は凍ってガチガチなので、今のうちに片付けておく。20分ほどやり、汗びっしょり。マフラーをはずし腰に巻いて、いつものコースを散歩する。
厚い、何層にも重なったような雲が次第にほどけ、青空が見えてきた。この時期の空は、晴れると透明な青になる。
山裾に広がる真っ白な平ら。雪の重みでゆらりとしなった杉の大木。日差しにゆるんで、あちこちで小さな雪崩が起きている。
ゆっくり歩きながら、時々写真を撮る。なにかわからない動物の足跡。雪の山は生きものの気配がする。

この場所を歩くのは冬だけだ。
歩きながら風景を眺めていると気持が落ち着いてくる。誰とも行き会わない。

瞑想をするとき、頭に浮かぶことや聞こえてくる周囲の音などは、そのまま受けとめながら流していくことを教えられた。
透きとおった青空の下、真っ白な自然の中をひとり歩くことは瞑想に似ている。
清々しい、あたたかなものがおなかの底に置かれたような。
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# by kotoko_s | 2014-01-03 23:46 | ある日 | Comments(0)

初売り

毎年、正月2日は家族揃って親戚宅へ行く。
昨夜からの雪が今朝も降りしきっていたが、予報を見て大丈夫だと夫がまったく平気な顔だったので安心する。彼が「やめたほうがいい」と言う時はほんとうにやめたほうがいい時だ。
いつものように高齢の人を親戚宅において、夫と二人で街に出る。
いつものショッピングモールの駐車場で別れ、それぞれの時間を過ごすのもいつものこと。ぶらぶらして、本屋で待ち合わせして、親戚宅へのお土産にケーキを買って、出る。
大型スポーツ店に行く。冬物が早くも半額になっていたので、夫のダウンジャケット、パーカ、私のフリースを買う。
なぜか最近、私はピンクに目覚めてしまい、やたらとピンクに目がいく。嫌いな色というのはないけれど、身につけるとなるとたいてい、白・紺・グレー・茶の無地がほとんどで、差し色に赤を使うことはあってもピンクはまず、選ばない色だった。不思議な変化だ。昨年の夏、着ていたピンクのポロシャツを人にほめられたからか。
「絶対」ということはぜったいにないんだなあとあらためて思う。似合うと言われると好きになったりもする。なんでも決めつけたり思い込んだりしないで、自分は(ひとは)変わるものだと思っていよう。
しかし、気に入ったピンクはサイズがなく、迷った末、ベージュにした。暖かみのあるベージュ。ジッパーがきれいな紫色なのがいい。それが見えないのがさらにいい。ありがとう。たいせつに着ます。

午後から空が明るんで、雪もちらちらになった。ありがたいと心から思う。この感覚は雪国で暮らしてみなければ実感できなかった。
帰ると、隣りの家から我が家までは一日分の雪で長靴の半分が埋もれる程度。私が先に道をつけ、後ろを老人がゆっくり歩いてきた。

テレビでは東京の百貨店の初売り風景をやっていた。開店前日から並び、人をなぎ倒して奪い取る福袋。経済は上向いているらしい。
一方、東北の仮設商店街でのひっそりとした正月風景。
でも、あの大都会にも、餓死した若い人や、人知れず死んでいた老人がいる。

今日は「初売り」だったので、文庫本を1冊買った。

パンツの面目ふんどしの沽券 (ちくま文庫)

米原 万里 / 筑摩書房



米原万里さんの本は数冊しか読んだことがないが、好きなひとだ。

昨年はほとんど本を読まなかった。今年は読みたい。
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# by kotoko_s | 2014-01-02 23:29 | ある日 | Comments(0)

新しい年

2014年(平成26年)が明けた。
年越しの祝いは土地の風習通り、大晦日に終えた。
こくしょう(貝柱・昆布・きくらげ・銀杏・里芋・人参・笹かま・ちくわ・糸こん・豆麩)、豆腐汁(舞茸・青物)、ごはん、棒鱈、ひたし豆(数の子)、黒豆、なます、大根サラダ、タコの刺身。それに、おせちのいろいろ。
おせちのいろいろ、というのは、親戚の義理で購入したおせちセットのこと。おままごとみたいにちょっとずついろんなものが3段重にぎっしり。見た目はきれいだが。味つけが濃い。どれも同じ味。ちゃんとした料亭のものなら美味しいのだろうが。
実家に電話。元気でよかった。母のお雑煮が食べたくなる。昆布と鰹節の出汁に鶏肉・かまぼこ・三つ葉・柚の皮。「お餅は何個」と台所から母の声がする。こんがり焼いた四角い餅。
小学生の頃、大きな伸し餅を、頼んでおいた和菓子屋までとりに行くのは私の役目だった。自転車の後ろにつけてもらう。ずっとその店に頼んでいたのに、この正月にはうっかり頼みそびれたと母は言った。暮れに買って送った雑穀餅を喜ばれて、ちょっと胸が痛くなった。白いお餅を送ってあげればよかったな。
ここでは、元旦に餅は食べない。暮れの28日か30日に搗いてお供え餅を丸め、晩にあんこや納豆で食べる。三が日はまっ白なごはんを食べる。

夫を誘って新年のお参りに行く。ムラの鎮守様と虚空蔵様、最後に地蔵様。鎮守様のきざはしは雪で一段ごとが高くなり、神殿まで上るのに息がきれた。誰もいない。すっぽり雪に埋もれた水場。清々しい。
夜、しんしんと雪降る。時折、屋根からなだれ落ちる音。
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# by kotoko_s | 2014-01-01 21:00 | ある日 | Comments(0)

奥会津に暮らす


by haru
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