つなぐもの

2年越しで完成した炬燵掛けのお披露目。
190×240センチ。わが家の居間の炬燵に合わせました。
布はすべて義母と義父の着古した野良着や着物をほどいたもの。木綿です。
傷んだところは避けて、袖口の裏などに使われていた鮮やかな色もいいアクセントになりました。

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型紙に合わせて切った11枚の布を手縫いでちくちく。30センチ四方のパーツを48枚つないで。
キルトでは表と裏の間にわたを入れるのでしょうが、布だけでずっしりと重いので何も挟まない、自己流です。

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裏側も古い木綿を接いで。
手に馴染むしっかりした風合、深みのある藍色。今ではなかなか見られなくなりました。
縞は会津木綿。素朴な縞柄は明るい色のものもありますが、野良着は藍色系。藍には虫避けの効果があります。

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手を動かして何かをこしらえるのは本当に楽しい。
時間をかけて仕上げていくものには、出来はさておき、大きな満足感があります。
身近な人の暮らしを支えてきた布や道具を、私はなかなか捨てられません。
この家にきて見つけたのは、捨ててしまったら二度と見ることのない
義母の手になる暮らしの道具類でした。
こんな布つなぎや、布を裂いて織り込む裂き織り、破れたザルに施す一閑張りなど、家族が大切に使ってきたものが、手仕事によって新しい姿に蘇るのは楽しいものです。

それぞれに物語をもった古い布が新しい一枚の布となって、今の暮らしにつながってくれました。
義母が喜んでくれたことが何より嬉しいです。



初めて作ったのはこちら⇒http://wildrosy.exblog.jp/17871482




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Commented by fusk-en25 at 2016-03-27 19:24
裏のほうがいい。。。と言うと叱られそうですが。(。。。好みとしては。。笑)
パッチワークでごちゃごちゃ模様があるのはあまり好きでなくて。
それも新しい布で作ってあるのは「邪道やがな」と思ってしまう。
水を何度もくぐった布に、色のさめた良さも感じて。。
こんな風に四角だけで構成されているのが私は好きです。
それにしても手縫いで、これやるか。。気が遠くなりそう。
Commented by hanamomo08 at 2016-03-27 19:50
いいですね~。
fuskさんも書いておられますが、模様のあるパッチワークよりもこういうシンプルな繋ぎ方が好きです。
それが働き着から生まれたものということがすばらしいです。
お義母さんが誰よりもお喜びでしょう。
こういう手仕事はそれを見るたびに、そこを通ってみるたびに心温かくなりますね。
kotokoさん、見せてくださってうれしいです、ありがとう。
Commented by saheizi-inokori at 2016-03-27 21:13
芸術だなあ、文化遺産ですよ。
それにしてもご両親はおしゃれな服を着ていたんだなあ。
Commented by 店長 at 2016-03-27 21:35 x
素敵なのが出来たね。
やっぱりみんなの作品展やらないとね。
Commented by noreizoko at 2016-03-27 23:35
素晴らしい!素晴らしいです。
Commented by jarippe at 2016-03-28 09:48
おはようございます
始めましてですね  いつも絵日記とともに拝見しておりました
今日は素晴らしいパッチワークの炬燵掛け見させていただき
感動しました これが本当のパッチワークですね
母親が古着の綺麗な部分を切り取って繋げていたことが思い出され
胸が熱くなったりして・・・・・
素晴らしいものを心意気を感じさせていただき本当にありがとうございました
Commented by kotoko_s at 2016-03-28 12:55
☆fuskさん
裏、いいでしょう、fuskさんだったらそうおっしゃるだろうなと思いました(笑)
もともと、大量にある古い布をなんとか今の生活の中で使えるような形にしたい、というのがあって。
ほとんどは裂き織りに使ったのですが、まだまだあるのです。
そこでこんな賑やかな配色になりました。が、私もサッパリした裏側、気に入ってます^^
作品のために材料を買うのではなくて、あるものを工夫して作るところに面白さも魅力も感じますね。

しかし、ちと根を詰めすぎました。布を引っ張っていた左手指が腱鞘炎で痛いです(^^;
Commented by kotoko_s at 2016-03-28 13:04
☆momoさん
こちらでは今も、年配の女の人たちは畑に出るとき、
藍の縞木綿で縫われたサッパカマ(サルッパカマとも。野良用のモンペみたいなもの)を穿いています。
義母が、これからはこんなに要らないからと捨てようとしていたところを、私が拾いました^^
何度も水をくぐった布は手に馴染んで、色もしっとりしていいですね。よく働いた布です。
義母もとても喜んでくれました。
「オレがいる間にできンのか」と笑われていましたが、間に合ってよかった(笑)
私のほうこそ、ご覧いただけて嬉しいです、ありがとうございます(^^*
Commented by kotoko_s at 2016-03-28 13:10
☆佐平次さん
ありがとうございます、義父母のものをこうした形で遺すことができて嬉しく思います。
私のあとは、義父母につながる誰かに使ってもらえたら最高ですが。
義母が縫ったいろんな縞の野良着、お洒落なんですよ(^^*
Commented by kotoko_s at 2016-03-28 13:11
☆店長
ありがとう!
いつか、やりたいね、ほんとに(^^*
Commented by kotoko_s at 2016-03-28 13:14
☆noreizokoさん
ありがとうございます!うれしいです(^^*
Commented by kotoko_s at 2016-03-28 13:21
☆jarippeさん
はじめまして、ようこそおいでくださいました。絵日記のほうもご覧くださってありがとうございます。
お母様もなさっておられましたか。
昔はそういう手の仕事が家の中に当たり前にあったのですね。
90歳の義母の野良着を見たら、破れに当てたツギの、針目の美しさに感動しました。
拙いものをご覧くださって、コメントもいただき嬉しく思います。ありがとうございました(^^*
Commented by pallet-sorairo at 2016-03-28 19:47
ふと、モンドリアンを思い出しましたが、kotokoさんのほうがず~っと素敵です。
たぶんそれぞれの着物の時は目立たず落ち着いた色合いだったはずなのに
こうして11枚の布が組み合わされたら、なんて明るく楽しげなんでしょう。
fuskさんがおっしゃるように、古い布を再利用してこそのパッチワークと思います。
命あるものを愛おしむ気持ちがあたたかな雰囲気を生むのですね。
本当に素敵です。
Commented by kotoko_s at 2016-03-28 23:44
☆そらいろさん
まあ、モンドリアン!それはいくらなんでも恐縮です^^;
そうなんです、それぞれの元の衣類は地味な、このあたりではどこの家にもあるようなものでした。
義母が縫ったそんな野良着の、袖口の裏にちらっと覗く赤や黄や萌黄色。
若かった義母の乙女心に、はっとしました。
こういう古いものを間において、義母から何度も昔の話を聞きました。
世代の違う、しかも都会から来た私には、山村で生れ育った義母の話は驚くことばかりでした。
ご覧いただけて感謝です。ありがとうございました(^^*
Commented by PochiPochi-2-s at 2016-03-29 13:10
凄いなぁ!

その一言しか言葉が出ない。
努力と根気に脱帽です。

裏もいいけれど、私は表の華やかさがすきです。
赤、黄、橙が効いていて。
Commented by ももの母 at 2016-03-29 16:05 x
お姑さんが一番喜んでいるでしょうねぇ~。
なんともいえない、あじがあって素敵ですよ。
Commented by kotoko_s at 2016-03-29 23:51
☆ PochiPochiさん
ありがとうございます。
努力とおっしゃっていただくと恥ずかしいです……縫いながら楽しんでいましたので。
わが家は昔ながらの地味な家屋ですし、冬はことに色のない、雪に閉ざされる長い季節ですので、
こんなものにもちょっと華やかな色が入ったことで楽しいリズムが生まれて、義母も喜んでくれています(^^*
Commented by kotoko_s at 2016-03-29 23:53
☆ももちゃんのお母さん
バアはとても喜んでくれました^^
それが一番の喜びです。
ありがとうございます(^^*
Commented at 2016-03-30 06:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kotoko_s at 2016-03-30 10:01
☆鍵コメさん
おはようございます。
嬉しいメッセージをありがとうございました。
そうおっしゃっていただくと胸がいっぱいになります。
「好き、苦手を超えた境地がきっと愛」―出会うべくして出会うのですね、きっと、すべてのつながりは。
明るく暖かな日差しの朝です。そちらもきっとそうですね。どうぞよき一日を!(^^*
Commented at 2016-03-30 18:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kotoko_s at 2016-03-31 22:26
☆鍵コメさん
いつもありがとうございます。
そうでしたか、一枚の浴衣から。
ご主人様はどんなに嬉しく、出来上がったものをいとおしく思われたことでしょうか。素晴らしいですね。

>古い物を大事にする・・・それはご両親の生き方、心を大事にするということですね。

ありがとうございます。
私もそういうところにわずかでも触れられたのだろうか、と、ありがたく思いました。
ご覧くださって、ありがとうございました。
腱鞘炎はうっとうしいですが、そんなことおかまいなしでまたちょこっと手仕事したくてうずうずしております^^
暖かい季節の到来ですね。鍵コメさんもどうぞお元気で楽しい春をお迎えください(^^*
Commented by poirier_AAA at 2016-03-31 23:02
素晴らしいものを見せていただきました。
古い布の美しさがkotokoさんのセンスを経て、また新しい命を得たという感じですね。
わたしは表も裏もどちらも好きです。表の明るい赤と明るい黄色はとくにハッとするほど綺麗です。自分では普段使わない色なのですけれど、こういう色も差し色として試してみたいなぁと思いました。

布にはお義母さんとお義父さんの思い出が詰まっていて、炬燵掛けにはkotokoさん個人の思い出と、縫っている間に交わされたkotokoさんとお義母さんの会話の思い出が詰まっていて、それを使っている炬燵まわりにはまた家族の思い出が毎日増えていって、、、、かけがえのない存在ですね。

(すみません。先に送ったコメントには間違いがたくさんあったので新しく送り直しています)
Commented by kotoko_s at 2016-03-31 23:08
☆梨の木さん
ありがとうございます。
そうなんですね、家族それぞれの思い出が、この場所に集まり重なって、これから冬がくるたびにふくらんでいく。
そう思うと、ささやかながら、義母や夫が喜んでくれるものができて嬉しく思います。

赤や黄色、私も普段の装いにはほとんど登場しない色なのですが、なぜかこういうものには思い切った色使いをしたくなるのです。
藍色は好きな色でもありますが、そればかりだとちょっと窮屈な感じもして。
派手な差し色があるとなんだかほっとするんですね。
私が珍しく鮮やかなピンクなんか身につけていると「地味なほうがおめぇには似合う」などという義母ですが
野良着の袖口を折り返したところに明るい赤や黄があしらわれているのを見て、義母の乙女心がいとおしくなりました(^^*
Commented by maco at 2016-04-08 19:52 x
とっても素敵で!表も裏も。
古いものなのに、モダンな雰囲気もありますね。
なんだか北欧のデザインや明るさにも共通するものを感じます。
Commented by kotoko_s at 2016-04-09 09:08
☆macoさん
ありがとうございます!
古いものが表情を変えて今の暮らしの中にあるのは心満たされるものですね。
いつかきっと、そちらをお訪ねしよう、と思っています(^^*
Commented at 2016-05-02 19:01
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Commented by kotoko_s at 2016-05-04 23:24
☆鍵コメさん
覚えていてくださってありがとうございます!
キラッキラの5月にふさわしい一日、一日を過ごしたいと思っておりますが
この若葉の頃というのはどうも気持ちを落ち着かなくさせるものでもありまして。
そうですね、笑顔。忘れちゃいかんですねえ^^

新しいことがんばるぞ、と気合が入り過ぎましたが、まあ、たいしたことではございません(笑)
いつかお話できたらいいなと思っております。

ほんとうにありがとう。素敵なメッセージに胸が熱くなりました(^^*
Commented at 2016-05-19 05:25
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Commented by kotoko_s at 2016-05-19 14:44
☆鍵コメさん
こんにちは!
こちらこそ、ずっとおつきあいくださってありがとうございました。
メッセージいただき嬉しく有り難く思います。
のちほど伺いますね!
Commented at 2016-06-02 14:29
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Commented by kotoko_s at 2016-06-02 21:20
☆鍵コメさん
メッセージをありがとうございました。
そうですね。言葉は大事ですね。
相手の年齢や立場に関係なく、他者に対しての敬いをもっている方は素晴らしいですね。
自分と他者との境界がきちんとわかっていて
相手との距離をわきまえているからこそできることなのでしょう。
私もそういう大人になりたいと願っています(とっくにいい大人のはずですが^^)。

どうぞお体お大切に。私も大切にしますね。
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by kotoko_s | 2016-03-27 14:33 | 作る | Comments(32)

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