サイン

先日、持病の受診のついでに、常々気になっていたことを思い切って言ってみた。
「あの、関係ない話ですみません、実はお尻に腫れ物ができて」

「関係ないことないですよ、身体はつながってますからね」いつもながらいい先生だ。
「ウチにはね、いい科があるんですよ」
ということで、その日のうちにその「いい科」にもかかってみた。
『小腸・大腸・肛門科』である。
あんまり聞きたくも(読みたくも)ないでしょうが
もしかしたら人知れず困っている方もいらっしゃるやもしれず、少々長くなりますが書いてみます。

ほぼ10年来、ナゾのおできのようなものが出来たり引っ込んだりしてきた、が
腫れていなければなんということもないのだ。
腫れている時期だって我慢できない痛みでもないし、(また自然に消えるしな)ですませてきた。
何しろ、場所が場所だけに、人様に見られたくないじゃないですか。
ところがこの日、ついに診てもらったら、「ジロウかもしれませんね」。痔、ですか!?
あとでわかったが、痔ろうは痔の王様と言われるほど、厄介なものらしい。
「もし痔ろうだったら手術が必要ですが、その前に内視鏡をやっていただきます」
ということで次の週、大腸カメラをしたわけです。

大腸カメラは、過去に3回やっている。
この検査、本番より前段が大変なのである。
2リットル近い下剤を2時間かけて飲むのが辛い。
どういうわけか冬にこの検査をすることが多くて、冷たい液体を飲んでいるうちに寒気がしてくるし
なんとなくスポーツ飲料的に生半可なグレープフルーツ味が実に不味い。
過去3回の記憶が蘇ってすっかりナーバスになっていたら
今回は格段に飲みやすくなっていたし、待合室も暖かくて快適。
ちびちびやりながら本まで読めた。

さて、いよいよ大腸内視鏡である。
わかっていることとはいえ、これは何度やってもイヤなものだ。
麻酔しているわけでもないので先生たちの声がしっかり聞こえる。
「僕は痔をきれいにやるのが人生目標」「それって深いっすね」
しかし、笑いながらのお喋りはやめてほしいなあ、こっちはお尻出してるんですから。
多分、何も病変がないので気を抜いていたと思われる。結果は、やっぱりなんともなかった。

でも、痔ろうが疑われるからにはここでおしまいというわけにはいかない。
次はMRI検査である。
今度は衣服着用でただ寝ていればいいので安心。
時々、20秒ぐらい息をとめるが、これも全然大丈夫。
ガンガンという機械音を紛らわすために流れてくるゆったりしたBGMを聞きながら
ちょっと眠くなってしまいました。

翌週、結果を聞きに行くと、痔ろうじゃないですね、とのこと。
多分、皮膚の表面近くの何かで、切ってもいいですがどうします、ということで
このまま様子をみることにしました。
「ジロウザブロウじゃなかったのか、残念だったな」とトーチャンに笑われる。
ちょっと何泊か入院したいかも、などと不埒なことを言っていたからだ。


長々書いた割に結局なんともなくて恐縮ですが
この話を友人たちにしたら、「え、実は私も」という人が何人もいた。
痛くて座れないとか、膿が出るとか、
そういう人は多分、本物の痔ろうなのです。
脅かすわけじゃないですが、痔ろうを放っておくと怖いことになるので
即刻、病院に行ってくださいね。


さて。お尻の次は胸の話。こちらが本題です。
昨日、持病の狭心症の発作が外で起きた。
私の狭心症は、たまに発作が起きる程度の軽いもので
いつもはニトロ1錠で治まるのに、なかなか回復しない。
もう1錠追加したが、身体の感じがいつもと違う。
発作はたいてい家にいるときだったので、ちょっと慌てた。
休診日だったが病院に電話してみる。
外科の先生しかいませんが、来てくださいと言ってます、と受付の人に言われ
ほっとして、少し落ち着いてからゆっくり車を運転して行く。病院が割と近くて助かった。

(参考までに、狭心症の発作について。こんな症状があったら要注意です。
 胸痛といっても、心臓が痛むわけではありません。
 発作が起きるとみぞおち辺りや奥歯やアゴの付け根、左腕や脇腹、背中などに
 締め付けるような圧迫痛がくる。吐き気のような気持悪さや息苦しさ、冷や汗など)

病院に着いたころにはよくなっていたけれど
イケメンの外科医に
「自分で運転してきちゃダメですよ、救急車呼んでください」と叱られた。
だって、家から1時間の街に車置いていくのか、とか考えてしまったのですよ。
「とにかく休んでくださいね。休養です」


このところだいぶ無理が続いていた。
いろいろなことがあってストレスも溜まっていたし
そこから逃げるように
毎晩、日付が変わるまでテープ起こしの仕事をしていた。
そういうことが身体にいいわけない。
心臓の病気としては重篤ではないけれど
発作という苦痛によって、身体の持ち主である私に「休め」のサインを送ってくれたのです。

年末の気忙しさの中で、身体のあちこちからサインが出たことは
自分をないがしろにしていた私への、最良のプレゼントだったのだと思う。
無理をしているんだな、と反省した。もっとゆっくりしよう。大掃除も手抜きするぞ^^


長々とお読みくださってありがとうございました。
皆さまもどうぞお体お大切に。




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Commented by fusk-en25 at 2015-12-20 20:37
運転していく気持ちは分かりますが。
狭心症でやるのは無茶やね。。。。笑。
もしも発作が途中で起きたらなんて考えないのが貴女らしい。
夫は死ぬ1ヶ月前まで運転してました。
救急車の雲助みたいなのに運転されると余計気分が悪くなるって。
モルヒネの量が増えてきたから1ヶ月前に止めましたが。

でもどちらも軽くて良かったですね。
新しい年が来るまでに解決して。

Commented by sakura-saku-tiru at 2015-12-20 21:27
ハラハラしながら読みました。
大事に至らなくて良かったー

ついね、まだイケるかと無理しがちなお年頃ですね。ユルユルやっていきましょう。

大掃除など、誰が困るでなし。
上手にさぼりましょう。

Commented by saheizi-inokori at 2015-12-20 22:52
ほんとほんと、一歩手前で立ち止まりましょう。
Commented by kotoko_s at 2015-12-21 13:41
☆fuskさん
そうでしたか、ご主人様が。

途中で発作がまた起きたらとは考えず、車を置いとけないなどと考えるのがズレてますよね、まったく^^;
これを機会にちょっといろいろ反省しました。
多分大丈夫だろう、という根拠のない過信を改めないといけないなと。
守られてありがたいことでした。
Commented by kotoko_s at 2015-12-21 13:48
☆さくらさん
ハラハラさせました^^;
そうなんですよね、つい、まだイケルかと無理してしまうのですが、どこからが無理の範疇に足を踏み入れているのかさえ、自覚していないところがあって。
一病息災ということを思えば、この持病もありがたいストッパーになってくれているはずですね。

もうすっかりサボリモードです。年取りの神様も大目に見てくださるでしょう^^
Commented by kotoko_s at 2015-12-21 13:49
☆佐平次さん
はい、一歩手前で立ち止まって、深呼吸するように心がけます^^
Commented at 2015-12-21 16:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hanamomo08 at 2015-12-22 11:13
年末の大きなプレゼントのところでホッとしました。
体のサイン・・・・これは大事、見逃さなかったおかげで一命をとりとめた人が何人もおります。
生まれて半世紀くらいもたつのだからやっぱり一人くらいはお医者様とお付き合いしているほうが安全です。
お尻のおでき・・・・結構いますよ。
でもこれ、厄介なことに特にこれと言った原因がないそうです。そして出来やすい人がいる。
母のところに来る看護師さんのお一人が、大きな病院の外科に勤務経験があり、詳しく聞いたことがあります。
ちょっとした軟膏で治るんですってね。

何はともかく、一人で悩んでいる誰かのためにこれを書いてくださったkotokoさんの勇気に大きな拍手を贈ります。
持病の方は、働きすぎですよ~のサイン、寒くなります、お大切に。
Commented by kotoko_s at 2015-12-22 14:33
☆鍵コメさん
ドキドキさせてしまいましたね、ごめんなさい。
夫にはもちろん逐一、報告しておりますが、義母には特に話していないんですよ。ものすごく心配性で大変なので^^;
鍵コメさんも頑張りやさんでしょう。私も、ここまでやってから・・・とついつい、やりすぎてしまうので今回は大反省でした。
どうぞくれぐれもお大事になさってくださいね。
そうそう、大掃除はした振りすることにいたしましょう^^
Commented by kotoko_s at 2015-12-22 14:50
☆momoさん
若い頃はがむしゃらに突っ走ってもなんとかなってきましたが、もう半世紀もたったら無理がきかないんだなとつくづく反省しました。
もし高齢の義母がいなければ、もっとやりすぎているだろうと思います。
家族がいるおかげで自分の健康も保たれているのだと。
お尻のおでき、話してみると意外と周りにもいるものですね。
女性は特に恥ずかしくて一人で悩みがちですよね。
そうですか、軟膏でも治るんですね。
狭心症は夜更かしやストレスが一番いけないと言われていたのに、調子がいいからと慢心していました。気をつけます。
今冬は雪が遅くて助かりますね。これからの寒さには身も心もゆったり、暖かく過ごしたいと思います。
Commented by 店長 at 2015-12-23 09:42 x
検査、どうだったかなぁ、と思ってました。とりあえずは、良かった、かな?

また元気で会いましょうね。
Commented by kotoko_s at 2015-12-23 19:06
☆店長!
わーありがとう!
そうなのよ、とりあえずは良かった。
また今、腫れてきたんだけど^^;ひどくなったら次回は皮膚科で相談してみるかな。

そちらも寒くなったでしょう。こちらは珍しくまだ根雪にならない。
また元気で会いましょうね!
Commented by fusk-en25 at 2015-12-27 10:20
今ねえ。
私のブログから「似ているブログ」を何気なくクリックしたら。
なんと「絵日記日和」に当たったの。
こういう偶然ってすごく嬉しかった。
しかも絵日記に似ているなんてもっと嬉しかった。。
Commented by kotoko_s at 2015-12-27 20:23
☆fuskさん
まあ、それは嬉しいです、私のほうこそ!
fuskさんのブログに似ているなんて、光栄です。
どのへんかなあ、ナンテ^^
ちょいとへこんでいた年末に、嬉しいニュースをありがとうございました(^^*
Commented at 2015-12-28 17:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kotoko_s at 2015-12-29 13:01
☆鍵コメさん
年越しのあれこれ、主婦は大変ですよね。
わがやも夫は私に甘いですが、ばあはそうもいかないようで(笑)
少しずつ毎年恒例のことを始めているところです。

「裁くのは人ではない」―私も何かあるとそう思います。
でも、割り切れない思いから自分を解放することはとても難しいことですよね。

いつもおいでくださってありがとうございました。
新しい年、鍵コメさんにとって良い一年でありますように。
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by kotoko_s | 2015-12-20 16:13 | ある日 | Comments(16)

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